「風の少女エミリー」 第25話「雪はいま、とけゆく」| ホーム | 「風の少女エミリー」 第23話「はなれてゆく心」

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「風の少女エミリー」 第24話「残されたもの」

アニメ「風の少女エミリー」レビュー。
「風の少女エミリー」のあらすじ(オリジナル部分)と、アニメと原作の違いをあげていきます。


<アニメ>
・エミリー、カーペンター先生の授業に出くわす
・エミリー、高校入学してからカーペンター先生に会う描写はここが最初
<原作>
・エミリー、高校通学中・卒業後も、自分の作品の批評をしてもらうため、カーペンター先生に会っていた
・カーペンター先生、エミリー高校通学中に目が悪くなったため、詩の批評のみになる

<アニメ>
・エミリー「このところ落選続きですから。
 最近、ひらめきもやってこないんです」
<原作>
・エミリー、カーペンター先生に批評をしてもらっている間は、詩・短編を書き続けており、作品は採用され始めていた

<アニメ>
・カーペンター先生「君たちのいたころはおもしろい子がたくさんいたものだがね、今はなかなか」
<原作>
・エミリー・イルゼ・テディ・ペリー、校内を復活させるようなインスピレーションで力づけていた四人だった

・郵便局員「テディ・ケントはずいぶんご活躍だね。
 『パリの画壇に颯爽(さっそう)と登場した若き天才』」

<アニメ>
・エミリー「『おもしろく拝見しましたが、採用を見送らせていただきました』。
 この文章何度見たかしら」
<原作>

ほんのわずかなほめ言葉で返ってくるのを、エミリーは「けれども」つき断りと呼んで、ちゃんと印刷してある紙切れよりもっと憎んだ。
失望の涙は抑えても抑えきらなかった。
けれども時がたつにつれてそれにも慣れてきた。
それほど気にしなくなった。
編集局からの紙切れにマレー一族特有の目をちらりとくれて言った。
「わたしは必ず成功してみせる」
そして実際のところ彼女はただの一度でもこのことを疑わなかった。
下の、深い、下のところで何かが彼女に必ず時が来るといっていた。
それゆえに、彼女は拒絶の手紙が来るたびに、あたかも鞭のひとしごきに遭ったように、一分間はひるんだが、また座りなおして、そして──新しい物語を書いた。


エミリーはのぼる」より

<アニメ>
・イルゼ、エミリーへの手紙
 「こないだね、授業で舞台に立ったの」
 「忙しそうだからわたしのほうからシャーロット・タウンまで、(ペリーに)会いに行ったのよ」
 「テディとはどうしてる?
 シャーロット・タウンでも、モントリオールでも、テディのことは話題になってます。
 『新進気鋭の天才画家』だって。すごい成功よね」
<原作>
・イルゼ、モントリオール滞在中には、ペリーに会いにシャーロット・タウンに行っていない
・エミリー、テディとは文通していた
・イルゼ・テディ、モントリオールの別々の学校に通っていたので、お互いによく会っていた

<アニメ>
・エミリー「わたしももう大人ですから」←このキャラデザインでは、大人に見えないんけど…
・ジミー「ミルクティーは、卒業かな」
<原作>
・「もうケンブリック茶とは、お別れだ」(エミリーの日記より)
・本当の紅茶を飲む=成人、ということらしい

・ローラ「エミリー、わたしも知りたいわ。
 あなたがニュームーンに戻って書いた小説を、わたしまだ一度も読んでいないわ」
・エリザベス「空想の世界が、もうエミリーには必要なくなったということです」

<アニメ>
・カーペンター先生、授業中に倒れる
・カーペンター先生「大事をとって少しの間、学校は休ませてもらうがね」
・季節は冬の始まりのころ
<原作>
・カーペンター先生、エミリーが高校に通っている時から、リューマチで学校を休むことがあった
・カーペンター先生、妻の葬儀の後でめっきり弱った
・素人(しろうと)看護師のルイザ・ドラモンドが看病に来る
・季節は春

・エミリー、イルゼへの手紙
 「テディのことは、こちらでも話題になっています。
 『新進気鋭の若き天才』。
 わたしたちも鼻が高いわよね」
・エミリー「きのう小説を投稿しました。
 わたしの今できることを精一杯書いた小説です。
 もしまた採用されなかったら、もうなにを書いたらいいのか…」
・カーペンター先生「君はまだ気付いてないのかね、ひらめきはやってなどこないということに。
 ひらめきは君自身の中にある。自分の内面を見つめろ。
 君は光そのものなんだよ、エミリー・バード・スター」
・イルゼ「テディが婚約したって、ほんとなの? 相手は有名な画家の娘だとか」
・エミリー、「テディが婚約?」にショックを受け失望の家へ

<アニメ>
・ジミー、エミリーを探しに
・ジミー「エミリー、カーペンターの容態が急変した。
 カーペンターの病気は、とても重いんだよ。
 エミリー、残念だけど」
・エリザベス、ローラが付き添いに
・エミリー「先生まで失ってしまったら、わたし、どうしたらいいの」
・エリザベス「エミリー、人にはそれぞれ天命というものがあります。
 フランシス・カーペンターにとって、死は友なのです」
<原作>
・エリザベス、午前2時にエミリーを起こしに
・エリザベス「臨終だよ。
 バーンリ先生が朝まではもたないとおっしゃるんだよ」
・エリザベス、ルイザが付き添いに
・エリザベス「年をとって疲れてるよ。もう奥さんも死んでしまったしさ──
 来年は学校もクビになるんだよ。本当にさびしい老年だもの。
 死ぬことが最上の友なんだよ」
・エミリー(泣きじゃくる)「わたしは自分のことを考えているのよ」

・カーペンター先生「エミリー、詩を詠(よ)んでくれないか。君の詩が、聞きたいんだ」
・エミリー、詩を詠む

<アニメ>
・カーペンター先生「窓を、開けてくれ」
<原作>
・カーペンター先生「戸を開けて──戸を開けてくれ」

カーペンター先生、息を引き取る
<アニメ>
・目から一筋の涙が
<原作>
・エミリーにウインクしようとしたが、できなかった
・言葉の終わりに、いたずらっぽい笑いが残った?
・意地の悪いカーペンター先生は笑いながら、「ボーテン(傍点のこと)」とかいうことを最後の言葉として死んだ(ルイザ談)


ちょっと余談(ネタバレかも?)

今回の「風の少女エミリー」は半分オリジナル、半分原作どおりといった感じだったので、いつもと形式を変えてみました。
というより、いつもどおりにまとめるのがもう限界、というのが真相だったりして。

今回の「風の少女エミリー」から、原作「エミリーの求めるもの」がベースになっています。

今回の「風の少女エミリー」で、エミリーは「シュルーズベリーから戻ってきて、もうすぐ二度目の冬がやってきます」とイルゼに手紙を書いています。
「風の少女エミリー」ではエミリーの年齢がよく分からないのですが、原作では、エミリーは14歳の秋から17歳の春までの3年間、シュルーズベリー高校に通っているので(エミリーはのぼる)、原作どおりなら、今回の「風の少女エミリー」のエミリーは18歳と思われます。
原作では、カーペンター先生が亡くなったのは、エミリーが18歳になった直後の6月と思われます。
(「6月の百合の香りが忍び寄った」とあるので)
ちなみに原作では、エミリーの誕生日は5月19日。

しかし、特に高校卒業後の「風の少女エミリー」のエミリー、イルゼ、テディ、ペリーは、年齢と体の成長があっていませんね。
第23話「はなれてゆく心」のレビューを検索していた時に読んだ「テディとケント夫人、見送りにきたケント夫人のほうが背が高いのはおかしい」、といった内容のブログ記事(掲示板の書き込みだったかも)には激しく同意。
原作では、エミリーが14歳の時、日記の中でケント夫人のことを

ミセス・ケントは小柄な人だ──
背は私ぐらいで、物静かな内気な人だ。


エミリーはのぼる」より

と書いているので、ケント夫人の背はそれほど高くないはず。
また原作通りだと、ケント夫人が見送りにきた時、テディは18歳くらいなので(テディはエミリーより少し年上と思われる)、テディがケント夫人より背が低い、というのはありえない構図。
主役キャラの身長だけを見ても、年齢と体格があっておらず、違和感があります。
(原作では、エミリーは「スター家の人たちって、みんな背が高いんです」と言っているので、エミリーは当時の女性の中では背が高かったようだし)

またはっきりした知識ではないのですが、当時の17,18歳くらいの女性は、もう髪をアップにしているはずなので、ずっと髪を下ろしているエミリーや、おかっぱのままのイルゼにもかなり違和感があります。
…えーっと、当時の女性は髪を切らなかったのでは?
でも「英國戀物語エマ 第二幕」でウィリアムの母が髪をばっさり切っていて、時代的には多分「エマ」のほうが「風の少女エミリー」より前だから…、うーん、どうなんだろう。

「風の少女エミリー」ではカットされていますが、原作ではエミリーは12歳の時、「お恵みにあずかるより、自活すること」を望んでおり、エリザベスに「(高校の)入学試験の勉強をさせてください。そのために使ったお金は、あとですっかり返しますから」と話しています。
その言葉どおり、高校卒業後のエミリーは、高校の学費返済のために一生懸命詩や短編を創作し、自分の作品の原稿料だけで学費を返済しました。
どんな状況の時でも、学費返済が終わるまでは書くことをやめませんでした。
(学費返済後は、いろいろあり書くのを中断している時もあります。
詳しいことは「エミリーの求めるもの」をお読みください)
学費を返済し終わったのが19歳の夏なので、高校在学中を含めて、約4年で返済したことになります。
フィクションなので現実ではこんなに物事がうまくいくはずはないのですが、書くことに対するあくなき執念を感じます。
それに対し「風の少女エミリー」では、作品がまったく採用されないため、エミリーは簡単に「ひらめきがこない」と言ったり、テディとのぎくしゃくした関係に悩んでスランプになってしまい、「才能がないから」と書き続けるのをあきらめようとしているようにみえます。
「あんたの情熱はその程度か!」と喝を入れたくなりますね。
第23話「はなれてゆく心」でも触れましたが、簡単に書くことをあきらめようとしている「風の少女エミリー」のエミリーは、考えが甘いと言わざるを得ないような。


次回 第25話「雪はいま、とけゆく」
エミリー、どん底です


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風の少女エミリー 感想


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