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「風の少女エミリー」 第23話「はなれてゆく心」

アニメ「風の少女エミリー」レビュー。
原作とアニメの違いをあげていきます。


イルゼ、モントリオールの演劇学校へ
<アニメ>
・高校在学中に父に進学する許可をもらう
<原作>
・高校へ行く前に高校卒業→演劇学校と決まっていた

テディ、絵を出品
<アニメ>
・カナダで一番有名なコンクールに出品
<原作>
・シャーロットタウンの展覧会に2点出品
・買い手が現れ(1点につき50ドル)、そのお金で下宿料を賄(まかな)う

ペリーの就職先
<アニメ>
・シャーロットタウンの弁護士事務所に助手として雇われる
・ペリー「トムおばさんをよんで一緒に暮らすよ。
 これからはオレの給料で、おばさんに楽をさせてやるんだ」
<原作>
・シャーロットタウンのエーベル氏の事務所で法律を研究
・全国高校弁論大会でのペリーの演説がきっかけ
・ペリー、「(高校卒業後)トムおばさんと一緒に暮らす」という記述はない
・トムおばさんはペリーを高校へ行かせるだけのお金を持っていた
 (ペリー、エミリーとの結婚が条件で援助してもらえるはずだったが…。
 第11話「名誉あるコンテスト」参照)

エミリー・テディ、イルゼ・ペリーの仲
<アニメ>
・ペリー「お似合いだと思うぜ、おまえ(テディ)とエミリー。オレはふられちゃったけどな」
・ペリー「じゃテディ、しっかりな」
・エミリー「(ペリー・イルゼ、二人並んで歩いているのを見て)あの二人お似合いね」
<原作>
・ペリー、テディもエミリーが好きなことを知っていたが、エミリーについてペリー、テディが話し合っている場面はない
・ペリー、高校を卒業した後も長い間、何度もエミリーにプロポーズしていた
・ペリーがエミリーをあきらめるのはもっと先の話
・イルゼ・ペリーが両思いになるのもかなり先の話

テディの高校卒業後その1
<アニメ>
・「本当はモントリオールの美術学校に行きたいんだ」
・「これ以上学校に行くお金はない。
 うちに戻るよ。農家や大工の手伝いをして、働きながら絵の勉強を続ける」
<原作>
・どこかへ行って美術研究のための費用を稼ぐつもり
 (ブレアウォーターに戻るとの記述はない)

エミリーの高校卒業後
<アニメ>
・「わたしもニュームーンに帰るわ。あの屋敷で書き続けるの。いつか、才能を認めてもらえるまで」
<原作>
・エミリーの才能を見出したある婦人に、ニューヨークへ行き作家として成功するためのチャンスを与えられるが、エミリーはそれを断り、ニュームーンへ戻る
(詳しくは「エミリーはのぼる」をお読みください)

虹(=夢)を追うことへの不安
<アニメ>
・エミリー「このごろ不安でたまらないの。投稿した作品はひとつも採用にならないんだもの。
 わたしには才能がないのかもしれない。そんな気持ちで、いっぱいになる時があるわ」
・テディ「僕もなんだ。
 どんなに描くことが好きでも、結局、何者にもなれずに、田舎の片隅で埋もれていくんじゃないか。
 そう思って眠れない時がある」
<原作>

テディは…(中略)言った。
「…(中略)僕は──まったく無力の感じだ──
 ことによると、僕には何にも値打ちのあることはできないかもしれない。
 少しばかり絵が描けたって──それがなんになるんだ?
 夜中の三時に目を開けてる時には、ことにそう思うよ」
「ええ、わたし、その感じは分かるわ」
とエミリーが言った。
「夕べ、わたしは創作で大苦しみしたのよ。
 何時間も何時間も苦しんだあげく、自分には何一つかけないという絶望に達したの
 ──いくらやってみたって無駄だってね──
 本当に値打ちのあることなんてできっこないっていう結論に達しちゃったの」


エミリーの求めるもの」より

テディ、エミリーに告白?
<アニメ>
・テディ「エミリー、僕は君と、夢を追いたいんだ。
 エミリー、(エミリーの手を握り)君とずっと、ずっと一緒にいたい」
・エミリー「わたし…、わたし…。(その場から走り去る)」
・テディ「あの、エミリー。こないだはごめん。突然で驚いた?」
・エミリー「わたしのほうこそ…」
・テディ「僕の言ったこと、ちゃんと考えて欲しいんだ。返事は急がないから。
 でも、ちょっとは期待してる」
・エミリー「うん」
(書いててすっごく恥ずかしいよー)
<原作>
・テディ「エミリー、君は世界中で一番美しい人だよ」
 (告白場所は、夜中の墓地!)
・テディ、エミリーにキスしようとするが、ケント夫人にじゃまされる
(詳しいいきさつは「エミリーはのぼる」をお読みください)

テディの高校卒業後その2
<アニメ>
・テディの絵、コンクールで優勝
・イルゼ「優勝者は、奨学金をもらって、パリに留学するんだって」
・エミリー「おめでとう。もう小さな島の小さな村なんかに興味ないでしょ!
 あなたには才能があるんだから」
・テディ「僕はパリに行きたい。もっと、絵の勉強をしたいんだ。
 そして、帰ってきたら、僕は、テディ・ケントという名が、カナダで何かを意味するようにしたいんだ」
<原作>
・モントリオールのデザイン学校の奨学金を得た(2年間500ドルずつ)
・エミリー「すばらしいことだわね、テディ。わたし、本当にうれしいわ」
・テディ「2年が済んだら、僕は多分パリへ行こうと思う。…(中略)
 それから帰ってきたら、僕はフレデリック(テディの本名)・ケントという名がカナダで何かを意味するようにするんだ」
・モントリオールで2年過ごした後、ふたたび美術奨学金を得てパリで2年研究

テディ、旅立つ
<アニメ>
・ペリー「せめて、明日の卒業パーティまでいられればよかったのにな」
・ケント夫人「あなたがパリに行くなんて、考えてもみなかった。
 でも、とても誇らしいわ、テディ」
<原作>
・卒業パーティの記述はないが、卒業式には出席したはず
・テディが旅立つのは高校を卒業した後
・テディ「母(ケント夫人)は僕の行くのがいやでたまらないんだ」


ちょっと余談(ネタバレかも?)

「風の少女エミリー」では、詩が初採用されてから他の投稿作品がなかなか採用されませんが、原作ではエミリーの作品は、高校へ入学した1年目の春先ごろ(入学は秋)に初採用され、それから採用回数が徐々に増えています。
当時の出版業界がどうなっていたのかよく分からないのではっきりしたことは言えませんが、たかだか15-17歳くらいの小娘の詩などの作品が(徐々にだが)採用され、原稿料も出る、というのはちょっとでき過ぎの気が。
この点では「風の少女エミリー」は現実的といえるのかな。
しかし、原作者モンゴメリも16歳ごろに詩が初掲載、その約半年後にエッセーが掲載され、その後徐々に作品が採用されているので、作者の自伝的要素が強い作品といわれる「エミリーブックス」(「風の少女エミリー」の原作)でのエミリーの投稿作品採用率は、都合よすぎ、と言い切れない部分はあるのかも。

今回の「風の少女エミリー」でエミリーはテディに、「ニュームーンへ戻って、お互い支えあって、生きていけるかもしれない」と言っていますが、原作では、テディの高校卒業後の進路が決まっていなかった時にエミリーは、

イルゼは行ってしまうし──ペリーも──テディだっていなくなるわ。
テディはどこかへいって美術研究のための費用を稼がなけりゃならないって言ってるもの。


エミリーはのぼる」より

とテディの将来を予測しており、独立心の強いエミリーは、テディとブレアウォーターで支えあって…、とは考えていません。
その点「風の少女エミリー」のエミリーはちょっと考えが甘いようです。
何度も言っていますが、TV視聴対象年齢を考えると、仕方ないのかな。

・エミリー、本心とは違うことを言ってテディにつらく当たる
・学校の関係者がテディを見送る
・エミリー、意地を張ってテディの見送りをしない

以降の一連の話は、「風の少女エミリー」オリジナル。
原作では、エミリーはテディが(モントリオールの)デザイン学校へ行く前の晩に二人きりで会い、ある約束をしています。


次回 第24話「残されたもの」
カーペンター先生!…


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