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「風の少女エミリー」 全26話の感想 キャラデザインが幼なくて違和感

アニメ「風の少女エミリー」レビューを改めて振り返ってみると。

第25話「雪はいま、とけゆく」で書きましたが、原作のエミリーはこちらのイメージとして、両親のいる子どもよりも苦労している分、実年齢よりも精神的に大人、という印象があるので、このエミリー、ちょっと幼いんじゃない、と思ってずっと「風の少女エミリー」を視聴していました。
登場人物の年齢なんて大して重要ではないのかもしれませんが、「風の少女エミリー」のエミリーたちメインキャストの実年齢は、見た目とはかなり違う、という印象がありましたし、後半になってからは、はっきりいってキャラが幼すぎ。
(ペリーの声もずっと女性でしたし)
小説は読者の想像でなんとでもなりますが、アニメは見た目が重要だと思うので、特に低年齢対象なら、ぱっと見である程度年齢が判断できないとだめではないかと。
その点「風の少女エミリー」は、特にエミリーたちが高校へ入学してからは、風のおばさん(ナレーション)や登場人物に年齢をほとんど言わせていないため、エリザベスたち大人の、エミリーたちへの接し方が年相応のものなのか、それとも子ども扱いしているのか、またエミリーたちの行動が年相応のものなのか、だんだん分からなくなってきた印象は否めませんでした。
子どもから大人への成長を描くアニメであるなら、成長に合わせてキャラを変化させないのは、手抜き以外の何物でもありません。

とまあ、不満ばかり書いても仕方ないので、「風の少女エミリー」のいいところも書こうかな。
親子の関係、友だちとの関係など、考えさせられる部分はありました。
(原作を知っている人間としては、そんなに説教くさくされてもねえ、というのが実感でしたが)
また最近のアニメにしては、風景、美術、(時代に合わせた)小道具にはこだわっていたようです。

あとは…、すみません、思いつきません。
原作「エミリー・ブックス」3冊は教訓めいた話ではないと認識しているので(むしろ人間の汚い部分が包み隠さず書かれている印象があり、子どもには刺激が強すぎる話もあります)、むりに「世界名作劇場」っぽくしなくてもよかったんじゃないの? とずっと思っていました。

なんか「風の少女エミリー」の不満ばかりの感想になってしまいましたが、なんだかんだいって最後まで視聴してきたわけだから、別に嫌いな作品ってわけではないよね、きっと。
原作を知る者だからこそ分かるつっこみができて、たいへんだったけど、楽しんでレビューできました。
(いいのかそれで?)


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「風の少女エミリー」 全26話の感想 原作との比較

「風の少女エミリー」と原作の比較、「風の少女エミリー」がかなり話を変えていたので、「風の少女エミリー」で扱っていた部分を原作で探し出すのがたいへんな作業でした。
「風の少女エミリー」レビューが辛口になっていったのは、ひとえに原作や「風の少女エミリー」に対する愛ゆえにということで、お許しください。

「風の少女エミリー」のレビューを書くのを最初は安易に考えていたのですが、「風の少女エミリー」がここまで原作を変えたり、時系列をいじるとは思ってなかったため、当初考えていた以上に原作を読み込まなければならず、レビューを書き上げるのにすっっっっごく時間がかかった、まったく!!!
「こんなに話の順番を変えて、(アニメが)見やすくなってると思ってんのかスタッフは(オラァ!)、むしろ原作知ってる人には混乱のもとなんじゃい!」
と毎回つっこみを入れつつレビューを書いていました。
レビューを書き終わったと思っても、UP前の見直しで「あーっ!」っとなって訂正、ということがよくありましたし。

「風の少女エミリー」、原作を離れたオリジナルが多かったです。
なにをもってオリジナルというかは人それぞれだと思いますが、「原作にない話がメインになっている場合」をオリジナルとしてカウントしました。
全26話中8話がオリジナル、と考えていますが、各1話の中で半分くらいを、原作のエピソードを元にしてオリジナルストーリーにしている話数が多かった感じがします。
原作「エミリー・ブックス」3冊はアニメ「風の少女エミリー」のストーリーの骨組みでしかなかったわけで、小説をアニメにするためにはそれは仕方がないのかもしれませんが、26話中約1/3をオリジナルにするくらいなら、26話全部を原作の話にしても問題はなかったはず。
なぜなら、「風の少女エミリー」の原作は3冊あり、全部で1000ページ以上あるので、26話全部使ってもネタがなくなることはありません。
むしろアニメ化されずに残るエピソードが出ます。
原作が少ないのなら話は別ですが、オリジナルの話を入れる必要はまったくなかったのでは。

たとえば第17話「イルゼの秘密」のイルゼの母の話は、じゅうぶん原作で対応できたはずで、オカルト(?)や駆け落ち(?)が問題なら、その部分をうまく料理すれば、話はもっと原作寄りに作れたはず。
(それがストーリー構成・脚本の腕の見せ所じゃないの? プロとしての仕事が見たかった)
イルゼの母の話は、原作「可愛いエミリー」の柱となる話のひとつなので、第17話「イルゼの秘密」を見た時は、「がっかりだよ!」(by桜塚やっくん←古っ)でした。


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「風の少女エミリー」 第26話「春のおとずれ」

アニメ「風の少女エミリー」レビュー。
「風の少女エミリー」のあらすじ(オリジナル部分)と、アニメと原作の違いをあげていきます。

(今回の記事はいつもの2倍以上あるので、何回かに分けて読むことをお勧めします)


・エミリー「アップルゲイトのクリスマスは、朝から大忙しだった。
 ペーグ・アップルゲイトは、緑の瞳を輝かせて、白樺の木を見上げた。
 赤や黄色のリボンで美しく飾られた白樺の木は、なんだか得意そうに見えた」

エリザベス、足をけがする
<アニメ>
・エミリー、屋根裏部屋で小説を書く
・ローラ「マギー・クレインが、風邪で寝込んでいるらしいの」
・ローラ「(ボンネットは)もう流行おくれだわ」
・ひざ掛けを取りに屋根裏へ
・屋根裏においてあったエミリーの小説を読んで少し笑う
・足を踏み外して落下しねんざ
 (1ヶ月安静)
・バーンリ医師「あの性格だ。安静にさせるのは、かなり骨が折れるぞ」
・「わたしよりもニュームーンのほうが心配です。
 ローラは粉の量を間違えるだろうし、ジミーは勘定をごまかされるだろうからね。
 こうして座ってるわけには」
・「アラン・バーンリは何でも大げさなんですよ」
<原作>
・エミリー、自分の部屋を持ってからは、屋根裏部屋で作品を書いている描写はない
・病気の近所の人を見舞う
・ボンネットは年寄りでさえも流行おくれになったが、エリザベスはまだかぶっていた
・屋根裏部屋へジャムのびんをとりにいく
・つまずいて転び足を折る
 (ベッドで何週間も暮らす)
・動かずにいなければならないことをじれたり、怒ったりして大変だった
・どのようにエリザベスの退屈を紛らわせるかが問題だった
・「何もかも犬に食べさせてしまうに違いない」
・「残る生涯を通して、ちんばになり、役に立たない人間になるに違いない」
・「バーンリ医師はあほうに違いない」
・「ローラはリンゴをちゃんと取らないに違いない」
・「日雇いの小僧はいとこのジミーをごまかすに違いない」
 (エリザベス、アニメと違ってかなり横暴です)
 ※空欄(反転すれば読めます):差別用語と思われるが、原文を尊重しそのまま表記

・エミリー「おばさん、わたしブルーのストールが欲しかったの。
 リンゴの花の刺しゅうがいっぱい付いたの。
 作ってもらえないかしら」

エミリー、小説を書き始める
<アニメ>
・エリザベス「あの、ペーグ・アップルゲイトは、どんなクリスマスを過ごすのかしら」
・エミリー「おばさん、読んだんですか、わたしの小説」
・エリザベス「ペーグのような子どもを、わたしは知っていました。
 だから、ちょっと気になったのです」
<原作>
・エミリー、エリザベスの退屈しのぎに短い話を読んで聞かせる
・エリザベス「あの中に出てくるような人間を、わたしは知っていたよ。
 あの小さなジュリー・チャップという子どもさ、大きくなったらどんなになるんだろうね。
 かわいそうに」

・エミリー「ペーグは、グロリアおばさんとの約束を破って、スケートをしてしまうの。
 それで、」
・エリザベス「部屋に閉じ込められる」
・エミリー「ええ、それで、彼女はこう言うんです。
 『年に一度きりのクリスマスを、こんなふうに過ごさなくてはいけないなんて。
 グロリアおばさんは横暴だわ!』」
・エリザベス「横暴? あれはエミリー、あなたが約束を」
・エミリー「あ、おばさん、これは小説です。
 言ったのは私ではなくて、ペーグですよ。
 それで、ペーグは、テーブルの下に隠れるんです。
 そして、みんながプレゼントを開けているすきに、ごちそうを食べてしまうの」
・エリザベス「グロリアは、じゅうぶんペーグをしつけてはいないようですね」
・エミリー「グロリアはこう言うわ。
 『わたしは最善を尽くしてきました』」

エミリー、小説を読んで聞かせる
<アニメ>
・エリザベス「わたしには、あの中に出てくるアップルゲイトの人々が、なんとなく、生きてるように思えるのです。
 だから、あの人たちがどうなってしまうのか、気になるのでしょう」
・エミリー「だったら、わたし、これから1日1章ずつ書くわ。
 そして、おばさんに話して聞かせるわ。
 もちろん、おばさんがいやでなければだけど」
・エリザベス「別に、いやじゃありませんよ。好きになさい」
・ジミー「それはおもしろそうだ」
・ローラ「わたしたちも聞きたいわ」
<原作>
・エリザベス(ややきまり悪げに)
 「夕べお前が読んでくれた話はもっと続くのかい?
 もっとあるんだったら聞こうと思ってね。
 出てくる人物が──なんとなく──生きてるように思えるよ。
 多分、それだから、あの人たちがどうなったか気になるんだろうと思うよ」
・エミリー「おばさん、わたしこの間の物語の中に出てくる人物たちについて本を書こうと思うんだけど、どう?
 おばさんのために書こうと思うの──1日に1章ずつ」
・エリザベス「やりたけけりゃやってごらん。
 わたしは聞くのはいやじゃないよ。
 だけど、気をおつけよ、ご近所の人は決して中へ入れちゃいけないよ」
・ローラとジミーも一緒に聞くことを許された

・エミリー「マーガレット・アップルゲイトの焼くパイは、この世で一番おいしいとペーグは思った。
 マーガレットの微笑みは、控えめで美しく、人の心をひきつけた」
・ジミー「マーガレットっていうのは、ローラのことかい?」
・エミリー「エイブラハム・アップルゲイトは庭の手入れをしながら、時々詩を口ずさんだ」
・ローラ「まるでジミーみたいだわ」

ニュームーンの人々、登場人物を批評
<アニメ>
・ローラ「わたしは、シシーのしゃべり方が嫌いだわ。大げさで」
・ジミー「なんだか、ルースを思い出すね」
<原作>
・ローラ「わたしは、シシー・アップルゲイトが嫌いだね。
 大げさな話し方をしてさ」
・エリザベス「薄っぺらな人間さね」

エミリー、小説を出版?
<アニメ>
・ジミー「本当によく書けてるよ」
・ローラ「もっとたくさんの人たちにも、読ませてあげたいわ」
・エミリー「でも、本になるのは無理そうだわ」
・ローラ「だったら、本みたいに閉じて、知っている人たちに読んでもらうっていうのはどうかしら?」
・ジミー「きっと、みんな喜ぶよ」
<原作>
・本のタイトル「バラの道徳」
 (へたをすると、いけない内容の話と間違えられそう。
 日本語と英語のニュアンスの違いだと思うんだけど)
・「あの本が出版されることなんかないわ。
 返されるに決まってるわ。少しばかりのほめ言葉を添えてね。ハレンチだわ」
・エミリー、原稿を何度も送るが、返却される
・ジミー、大きな出版社にエミリーの小説を送る
・エミリー、24歳の誕生日に出版承諾の手紙を受け取る

・エミリー「ペーグは、この農場が大好きだった。
 ペーグの、信念を貫く心は、アップルゲイトの一族の心に受け継がれた、100年の伝統だった。
 ペーグは言った。
 『でもおばさん、わたし書くのをやめられないんです。
 言葉があふれてくるの。
 それを止めることはできないわ』」
・ジョン「ビッグ・ジャックは大きなしぐさでこう言った。
 『けっこうですとも』
 その姿はとても、とても、なんだ?」
・ローダ(車に乗っている)
 「(ジョン、道をふさいでいる)
 ちょっと、道をあけなさいよ」
・ジョン「エミリーの小説だ。おもしろいよ」
・ローダ「エミリー・バード・スター。あの子まだ懲りずに書いてたの」
・エミリー「ペーグの友人たちは、それぞれに夢を持っていた。
 テリー・ホワイトは政治家、セーラ・フロストは朗読家、オリバー・ギリスは画家を目指していた。
 みんなペーグの、仲のいい友人だった」
・エミリー「ひらめきはいま、わたしの中にあるわ!」
・エミリーの小説「風吹く丘の物語」、島の人々に読まれる
・キャシディ神父「1匹の大きな黒猫が本棚の上に座っているのが、不気味な感じがした。
 黒い毛並みに、宝石のような、金色の瞳が光っていた」

・ペリー、イルゼとの待ち合わせに30分遅刻
・ペリー、イルゼに夕食おごる羽目に
 (とほほ)
・ペリー「これ、あいつにも読ませてあげたいよ。
 テディ・ケント。パリで勉強を終えたらしいんだ」
・テディ、もうすぐ島に到着
・エミリー、テディに思いをはせる
・エミリーの小説、読者の感想と一緒に郵便で戻ってくる

エミリーの小説の感想
・「子どものころのことを思い出しながら読みました」
・「友人から受け取りました。おもしろかったので、別の友人にも読ませてあげたいと思います」
・「美しく書かれていて、輝くようなユーモアにあふれています。すばらしいわ」
・「この人たちが、本当にいるように感じました。続きが気になります」
・「ペーグと一緒に泣いたり笑ったりしました。このお話とっても好きだわ」
 (イルゼ)
・「エミリー、オレは必ずやるって信じてたよ」
 (ペリー)

エミリー、ミス・ロイヤル(ジャネット・ロイヤル)の誘いを断る
<アニメ>
・ミセス・ドギア、ジャネットのおばアンジェラの世話をする
・ジャネット、ニューヨークの雑誌記者
・ジャネット「あなたの小説は、野ばらのようだわ。
 かわいくて美しく、力と優しさを持っています。
 ニューヨークへいらっしゃい。
 あなたには、大都会の刺激も必要よ。
 わたしは約束します。
 10年のうちに、エミリー・バードー・スターの小説は、アメリカ中の出版社が、競って本にしたがることをね」
・エリザベス「エミリー、あなたに対する教育は、終わっています。
 あとは、あなたが自分で決めることです」
・エミリー「わたしは、ミスロイヤルの言うことは正しいと思うわ。
 わたしの小説は、野ばらのようだって。
 でも、野ばらは大都会には咲かないわ。
 わたしがわたしらしい小説を書くには、ここにいないとだめなんです」
<原作>
・ミセス・ドギアは原作では一度きりの登場で、アンジェラとは無関係
 (第19話「エミリーの失敗」参照)
・アンジェラ・ロイヤルはジャネットの母
・ジャネット、大きな婦人雑誌の文芸記者で、ある小説の出版社の原稿選定委員をしている
・ジャネット、エミリー高校卒業前にエミリーと対面
・ジャネット「エミリー、わたしはあなたに、7月わたしがニューヨークに帰る時、一緒に来てもらいたいのよ。
 (中略)
 あなたは偉大な心との交わりによって刺激を受けなければだめよ──
 大都会だけが与えうる教育が必要なのよ」
・エリザベス「わたしはあんたの手に決断を任せることにするよ」
・エミリー「(ジャネットに)
 わたしは行かれません──ニュームーン、わたしはあまりに愛しています──
 ニュームーンを出ることはできません──それはわたしの中に入りすぎています」
・ジャネット、エミリーがニュームーンに戻っても何度かエミリーをニューヨークへ誘う
・ジャネット「あなたはニューヨークに来なくてよかったのよ。
 あなたはここでは決して『バラの道徳』は書けません。
 都会には野バラは咲きませんもの。
 そしてあなたの小説は野バラのようです。
 かわいくて、美しくて、そして意外なことばかり起こって、そしてときどき機知のいばらとそして風刺があります。
 それは力とやさしさと理解を持っています」

テディ、エミリーの肖像画を描く
<アニメ>
・(新聞記事)
 「テディ・ケントの新たな受賞が決定した。
 『ほほえむ乙女』と題されたこの少女のほほえみは、モナリザの冷たいほほえみとは異なり、親しみやすく愛らしい。
 この天才にインスピレーションを与えた少女に、われわれは嫉妬すら覚える」
 (エミリーの絵、もう少しなんとかならなかったのねえ)
<原作>
・モントリオールで展示され、パリのサロンに受け入れられる
・(イルゼの手紙)

 「絵は──エミリー──あなたがモデルよ。
 ──何年か前に、彼が描いたスケッチに手を入れて完成したのよ
 ──あなたのおばさんのナンシーが取ってしまって、あなたの気を悪くしたあの絵よ。
 私はあなたの顔にあの微笑ののぼるのを幾度も見ています、エミリー
 ──ことにあなたが見えないものを見ていた時にね。
 あなたはそれを“ひらめき”と呼んでいたわ。
 テディはあの微笑のしんの底にあるものを捕まえました
 ──人をバカにした、挑戦的のモナリザな微笑とは違うのよ。
 ──ある不思議な秘密で話そうと思えばあなたが話せるものといったような微笑
 ──ある人たちは永遠の微笑と言うわね
 ──もしあなたが話してくれれば、だれでも幸福になるようなある秘密をたたえた微笑です。
 天才にインスピレーションを与えるなんて、どんな気持ち?
 わたしはそんなすばらしいことを言われるんだったら、自分の命をかなり短くしてもかまわないわ」


エミリーの求めるもの」より

・エミリー、テディを感じて失望の家へ
・テディ、口笛を吹いてエミリーに知らせる
・テディ「僕はパリに行きたい。
 そして帰ってきたら、僕は、テディ・ケントという名が、カナダで何かを意味するようにしたいんだ。
 その時こそ、エミリー、僕は、君にずっと一緒にいて欲しいんだ」
・エミリー「テディ、あなた、パリで婚約したって」
・テディ「エミリー、覚えてる、昔二人で約束したことを」
・エミリー・テディ「今は、何もないこの家を、わたしたち(僕たち)の希望で、いっぱいにするの(んだ)」
・ニュームーンで結婚式
・イルゼ、テディ、マレー家一同、ディーン・プリースト、キャシディ神父、学校時代の友人、アラン・バーンリ、のっぽのジョンが出席
 (ケント夫人が見つからない…)
・ディーン「スター、そうして結局、君は本当に欲しいものを、手に入れたんだね」
・ブーケ、ディーンがキャッチ

・エミリー「エリザベスおばさん、今日までありがとうございました。
 わたしのこと、大切に育ててくれて。
 わたし、ニュームーンのエミリーでいられて幸せでした」
・エリザベス「なにをバカなことを。
 わたしは義務を果たしただけです。
 それに、あなたは今でも、ニュームーンのエミリーです。
 どこへ行こうと、あなたの家はこのニュームーンなのですから」
・エミリー「エリザベスおばさん、わたし、おばさんが大好きです。
 今までも、そしてこれからも」
・エリザベス「エミリー、わたしのかわいい子」
この場面、何回見ても泣けますねえ(号泣)


・ルーシー「それでね、お母さんのご本は、世界中で出版されたんだよね。
 エリザベス大おばさん喜んだ?」
・エミリー「ええ、もちろん。ジミーさんやローラおばさんもね」
・ルーシー「エリザベス大おばさんだーい好き。
 いつもルーシーに、バター紅茶飲ませてくれるのよ。
 それから、それから。
 あ、風のおばさん」

 ~The End~


ちょっと余談(ネタバレかも?)

原作を知る人間にはつっこみどころ満載のアニメだった「風の少女エミリー」。
最終回ということで、原作愛読者の立場から全力でつっこませていただきます。
(「風の少女エミリー」全体の感想は、別の記事で書きます)

今回の「風の少女エミリー」、最終回ということで、今まで出てきた出演者はほぼ全員再登場。
いつものように今回も原作をあっちこっち切って、つなげて、カットしてましたね。
オープニングは最終回らしくなく、なんとなく気楽に見ていましたが、後半になって怒とうの急展開でした。

今回の「風の少女エミリー」のエミリーの小説の登場人物名、原作でエミリーの書いた「バラの道徳」の登場人物名とほぼ同じ。
原作では小説の内容はほとんど書かれていないため、「風の少女エミリー」の小説内容はアニメオリジナル。
しかし原作では、エミリーは身近な人々をモデルにして小説を書いてはいませんが、エリザベスが「登場人物と似すぎている人が近所にいる」と指摘している記述はあります。

「風の少女エミリー」では、エミリーの小説に対する感想はいいものばかりですが、原作では、エミリーがニュームーンの住人と一緒に「バラの道徳」新刊レビューを読んでいる場面があり、そのレビューは良い批評も悪い批評も書かれています。
原作者モンゴメリの自作の作品への批評のとらえ方が垣間見えて、非常に興味深い部分です。

今回の「風の少女エミリー」で、テディはパリの留学から帰ってきた、としか描かれていませんでした。
しかし、第23話「はなれてゆく心」で書きましたが、原作では、テディは奨学金を得てモントリオールの学校で勉強しており、また(奨学金だけでは生活できないためと思われるが)雑誌のイラストレーターの仕事をして収入を得ていました。
モントリオール、パリで勉強した後、モントリオールの芸術大学の副学長になり、エミリーの肖像画「ほほえむ乙女」を描いてからは、肖像画家として認められるようになりました。
肖像画家として成功した後は、雑誌のイラストレーターの仕事はやめています。

今回の「風の少女エミリー」は最終回なので、原作「エミリーの求めるもの」の話がメインなのですが、どうしてここで「エミリーはのぼる」の話を持ってくるかな。

ミス・ロイヤル(ジャネット)の話は、第23話「はなれてゆく心」で少し触れていますが、原作ではエミリーが高校を卒業する直前の話。
「風の少女エミリー」ではカットされていますが、原作では、第21話「それぞれの夢」でエミリーとイルゼが雑誌購読勧誘のアルバイトをしていた時に泊まったある家の老婦人の体験談をエミリーがまとめ、それをニューヨークの雑誌社に送り掲載されました。
その物語を読んだシュルーズベリー出身のジャネットが、エミリーをニューヨークへ連れて行こうと里帰り。
エミリーは悩みに悩んだあげく、ジャネットの誘いを断り、ニュームーンにとどまるわけですが、エミリーの将来を決める大事なエピソードを、「風の少女エミリー」ではたった数分で終わらすなんて、どうかしてんじゃない?

オリジナルばっかり作ってるからこんなことになるんだよ! まったく!


(かなり頭にきています。しばらくお待ちください)





はぁはぁ。
すみません、取り乱しました。
レビューに戻ります。

エミリーの結婚式は「風の少女エミリー」オリジナル。
原作では結婚式の直前で話が終わっています。
原作では、エミリーは結婚するまでに、紆余曲折いろいろいろいろいろいろありました。
もうこの時点でかなり記事が長くなっているので、詳細をお知りになりたい方は「エミリーの求めるもの」を読んでいただくとして、簡単にまとめると、

・エミリー、テディの告白の手紙を…
・テディとイルゼのあいだでいろいろ
・ケント夫人、エミリーと親しくなり、エミリーにテディの書いた手紙のことを…
・イルゼ、ペリーと…

なんだけど。
ここで全部ネタばらしするのもどうかと思うので…。
とにかく、エミリーが結婚にいたるまでの詳細をお知りになりたい方は、「エミリーの求めるもの」をお読みください。

原作では、エミリーがテディと結婚する前に、イルゼ、ペリーは一緒になっていて、イルゼはエミリーの結婚式に出席しないだろう、なぜなら…、といった感じの記述があります。
原作では、ディーンも結婚式には出席しません。
「風の少女エミリー」、結婚式にケント夫人がいなかったよような。
(見つけた方います?)
もしそうならアニメスタッフのミス。
(裏設定で…、とかいったら承知しないからな)
原作では、エミリーとテディが結婚する時、ケント夫人はすでに亡くなっています。

第22話「雪の中の告白」で触れましたが、原作では、ディーンはエミリーと婚約したあと、「失望の家」を購入。
エミリーはディーンと「失望の家」の手入れをしていましたが、婚約が破棄されたため、「失望の家」はふたたび放置されたままでした。

「風の少女エミリー」では、エミリーとテディが結婚後、「失望の家」に住んでいるような描写がありましたが、原作では、エミリーは結婚後、テディが拠点にしているモントリオールに住む、といったニュアンスで終わっています。
原作にははっきりと書かれていないので断定できないのですが、判断材料は、エミリーがテディと結婚する時に、ディーンが「失望の家」を君たちの夏の家に…、と言っているところから。

ずーっと気になっていたのですが…、

エミリー、あんたはいったい何歳なんだー!
(byシン・アスカ)

だって、「風の少女エミリー」、第24話「残されたもの」で触れましたたが、特に高校を卒業してから、年齢と顔、体格、容姿があっていないので、エミリーとテディの結婚は、子どもが「結婚ごっこ」で遊んでいるようにしか見えません。
誤解してほしくないのですが、別に若くして結婚することをどうこう言っているのではありません。
詳しくは「風の少女エミリー」全体の感想で書きますが、とにかく、すごく違和感がありました。


~~~~~~~~~~

「風の少女エミリー」レビュー、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
特に今回は最終回ということで、「風の少女エミリー」レビューでは一番長い記事になりました。
(8000字軽く超えてます)

「風の少女エミリー」の原作、「エミリー・ブックス」3冊は、中学・高校時代に読んでいた愛読書でした。
そのため「風の少女エミリー」がアニメ化されると聞き、期待と不安でちょっとどきどきしながら「風の少女エミリー」を見始めたのですが…。

「これ、ほんとに「エミリー・ブックス」の話なの?」

というのが正直な感想でした。
オリジナルの話が出てくるわ、原作もなんだかアニメスタッフの都合のいいようにアレンジされているわで、もう見るのやめようか、レビューしても意味ないんじゃない、と思うことが何度もありました。

原作至上主義としては、非常に不満の残った「風の少女エミリー」。
「風の少女エミリー」全体のレビューを別の記事に書きますので、よろしければそちらもお読みいただけると幸いです。


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「風の少女エミリー」 第25話「雪はいま、とけゆく」

アニメ「風の少女エミリー」レビュー。
原作とアニメの違いを…、と思いましたが、今回の話は、「風の少女エミリー」8回目のオリジナルでした。
(次回が最終回なのにオリジナルって…)


エミリー、どん底から這い上がれるのか?

・雪の中、カーペンター先生の葬儀
・ローダ、ジェニーも、カーペンター先生の葬儀に出席
・ローラ「あの子、あれからずっと眠れないようなの。
 ほとんど何も食べていないし。
 それに、テディ・ケントがパリで婚約したようなの。
 そのこともこたえてるんでしょうねぇ。
 小さいころからあの子は、テディと仲が良かったから。
 いろいろなことが重なって、参ってしまったのね。心配だわ」
・エリザベス「心配などいりません。
 マレー家の人間が、それしきの困難でくじけることなどないのです」
・ジミー、エミリーを元気づけに
・エミリー「見つからないの。いくら探しても、風のおばさんが見つからないの。
 こないだまで、いつも見えていたのに。もう、どこにもいない」
・エミリー「(夢の中)
 どんなに努力しても、あなたには才能がないのよ。
 テディとは違う。テディは戻らない。
 テディはもう二度と戻らない」
・エミリー「(失望の家の前で)
 聞こえ、ないわ、テディ。
 わたしには、もう、あなたの言葉が聞こえない」
・エリザベス「いつまでそうしてるつもりです。
 どんなに悲しいことがあろうと、自分の義務は果たさなければなりません。
 カーペンターは二度と戻らないのです!
 それともカーペンターと一緒に、あなたの心も死んでしまったというつもり?」
・エミリー「そうよ、わたしの心も死んでしまったの。
 あんなにすばらしい先生はいなかった。
 いつだって、わたしの書いたものを真剣に批評してくれたわ。
 なのにもういない。
 お父さんも、テディも、わたしに書く喜びを教えてくれた人はもう、だれもいないんだわ!
 何もかもなくなってしまったのよ!」
・エミリー、自分の作品を燃やす
・エミリー「わたしは、つかめもしない虹を追いかけていた、大ばか者だわ。
 エミリー・バード・スターは何者にもなれない。
 詩も、小説も何も書けない。もう二度と、何も書かない。
 そう、わたしは平凡な人生を送るの。
 エリザベスおばさんや、ローラおばさんや、ジミーさんと一緒に、
 畑仕事をしたり、チーズを作ったり、パッチワークをしたり、一生をニュームーンで暮らすの。
 おばさんだってそのほうがうれしいでしょう?
 わたしが書くのをあんなに嫌がってたんですんもの。ふん」
 (エミリー、言い過ぎ。イタい子全開)
・エリザベス、エミリーの頬を平手打ち!
 (たたかれて当然(きっぱり))←エリザベスの行為を肯定しているわけではありません
・エリザベス「わたしたちは、誇りを持って暮らしています。
 畑仕事もチーズ作りもどれだけ努力が必要か。
 どんな困難があっても立ち向かうのが、マレー家の人間の誇りです。
 その誇りを失ったあなたに、ニュームーンのマレー家にいる資格などありません」
・エミリー「わたしはもともと、マレー家の人間じゃないもの。
 わたしは、エミリー・バード・スターよ」
 (エミリー、今それを言うのは、むしが良すぎ)
・エリザベス「では今のあなたを見て、あなたの父親は、ダグラス・スターはどう言うでしょうね?
 どんな時も信念を貫く。それがあなたではなかったの?
 その魂すらなくしたあなたは、マレー家の人間でもダグラス・スターの娘でもないわ」
・エミリー、熱を出して倒れる
 (寝てないし、食べてなかったからねえ、そりゃ倒れるわ)
・エリザベス「(写真を見ながら)
 ジュリエット、ダグラス、私はあなたたちの子をたたいてしまったわ。
 (涙を流す)
 つらかったのです、誇りを失ったあの子を見るのが。
 あの子はあなたによく似ている。
 頑固でなにを言っても聞かない。
 ダグラスと結婚すると言って出ていったあなたそっくり。
 でも、まぶしかったわ。
 自分の夢に向かって走り続けているあの子が、ほんとにまぶしかった。
 そして、うらやましかったわ。
 わたしは長女です。
 若くして死んだ母の代わりに家庭を守らなければならなかった。
 父を亡くしてからは、マレー家の当主として必死に生きてきた。
 自分のわがままを抑えて、厳しく生きるしかなかった。
 だからあの子には、自分の夢をあきらめてほしくなかったのです。
 でも、たたいたのは間違いでした。
 許してください」
 (藤田淑子さん、さすが名演技です)
・エミリー「ごめんなさい、ごめんなさい」
・エリザベス「いいえ、謝らなければいけないのは、わたしのほう。
 わたしを許してくれますか」
・エミリー「(うなずく)うん」
・エミリー「それからのわたしは、穏やかな毎日を過ごした。
 わたしには、とても暖かいものが、たくさん残されていた」
・ジミー「だれにもこびない、ありのままの姿が、一番美しいんだ。
 動物や、植物も(中略)精一杯生きてる。
 その姿が、人を感動させるんだ。
 エミリー、今は無理に書こうとしなくていい。
 それも、ありのままのエミリーなんだからね。
 だが、必ず、ひらめきはやってくる。
 僕は信じてるよ。君はきっと書き出す。
 書かずにはいられなくなる。
 君のお父さんも、カーペンター先生も、そう思っているに違いない」
・エミリー「(風のおばさんが見える)
 風のおばさん。
 ジミーさん、風のおばさんがいたの。
 あんなに見つからなかった、風のおばさんが」
・エミリー「ありのままのわたしの、ありのままの物語。
 夢を分かち合う、かけがえのない友だち。
 わたしが、一番わたしらしくなれる場所。
 わたしの、ニュームーン」


エミリー、将来の自分へ手紙を書く
<アニメ>
・作品の束の中から手紙を見つける
・「大人になったわたしへ。11歳のエミリーより」
・「この手紙を読んでいる時、わたしは何歳になっているかしら。
 11歳のわたしから、あなたに手紙を書くことにしたの。
 ちょっとおもしろいと思わない?」
・「今日テディとわたしは、『失望の家』に忍び込んだの。
 この家は、長い間住む人のない、うち捨てられて家だから、『失望の家』って呼ばれてるんですって。
 わたしは、希望を捨てたりなんかしない」
・「大人になったわたしへ。
 わたしはあなたがうらやましい。
 あなたになることは、きっと素敵なことだわ」
・手紙を破る
<原作>
・14歳の誕生日に「14歳のわたしから24歳のわたしへ」という手紙を書いて封をし、24歳の誕生日に開けるように戸棚へしまった
・手紙にいくつか予言を書いた
・24歳の誕生日に手紙を燃やそうとしたが、それは卑怯だ(人間は物事に直面しなければならない)と感じ、手紙を読む
・手紙の中に(テディにもらった)何枚かのバラの葉の押したのが入っていた
 (このバラにはあまーい(?)エピソードがあります。
 詳しくは「エミリーの求めるもの」をお読みください)
・「あなたはえらい本を書きましたか。
 おお24よ、わたしはあなたをうらやんでいます。
 あなたは何人かの子どもを持った、落ち着いた、結婚した婦人であなたの知っている人と一緒に『失望の家』に住んでいるでしょう。
 わたしはあなたが幸福で、有名で、美しくて、幸福であることを望みます」
・失望の家については第10話「夢を織る人々」を参照
・手紙を読んだ後、鍵のかかったところへしまった


ちょっと余談(ネタバレかも?)

今回の「風の少女エミリー」、もうすぐ最終回だというのに、エミリーがほとんど成長していない気が。
原作のエミリーは、自分が孤児であることの自覚が強いためと思われますが、独立心が人一倍強く、どんなに困難な状況にあっても、だれにも弱みを見せず、だれの助けも借りずに自分で問題を解決しようと努力していますし、また実際解決しています。
また、友達が周りからいなくなっても、ひとり孤独に耐えています。
(多くの求婚者やディーンというたちの悪い(笑)人たちがいましたが…。
詳しくは「エミリーの求めるもの」をお読みください)

また原作では、エミリーの作品を批評していたのは、カーペンター先生とディーン・プリースト。
この二人は、エミリーの創作のよき理解者でした。
しかしディーンは、エミリーが大人になった時、エミリーの創作を「美しいクモの網」、「子どもの夢」としかみていなかったことが判明。
結局エミリーを子ども扱いしており、またエミリーの思いを自分に向けさせたがっていました。
エミリーは、本当はカーペンター先生に初めての長編小説を批評してほしかったのですが、カーペンター先生はもうこの世にいない…。
そのためエミリーは、小説をディーンに見せますが、ディーンはエミリーへの思いのため…。
その後のいきさつは「エミリーの求めるもの」をお読みください。

原作では、エミリーが大人になるごとに、だれにも頼らないエミリーの自尊心・独立心が全面に出ています。
もちろん人はひとりでは生きていけませんが、他人に依存しないで生きていこうとするエミリーの姿には共感できます。
でも結局最後はテ○ィと○○しちゃうんだよなあ。
それがちょっと納得できないんだけど。

今回の「風の少女エミリー」で、エリザベスが自分の生い立ちを話していますが、原作では、マレー家についてそれほど詳しくは描かれていません。
原作では、エリザベスたち兄弟の母がいつ死んだかは書かれていませんが、父アーチボルト・マレーは最初の妻の死後、60歳の時に二度目の妻(ジュリエットの母)と結婚しており、この女性は初産でジュリエットを出産後、亡くなっています。
第2話「マレー家の誇り」参照)
原作では、エリザベス、ローラ、ジミーは一度も結婚したことがない、と書かれています。
「マレー家の生まれの人間にふさわしい相手が見つけられなかった」、と世間では言われていたようです。
(余談ですが、ローラは、アラン・バーンリ(イルゼの父)と結婚するのではないかとうわさされていました)
たしかにエリザベスは長女なので父の死後、マレー家の家長としての責任は大変だったんだろうな、ということはなんとなく分かりますが。
しかし今回の「風の少女エミリー」で描かれているエリザベス自身の思い、またエリザベスのジュリエット、エミリーに対する思いは、ほとんどがアニメ化するにあたっての製作側の想像の範囲でしかありませんが。


次回 第26話「春のおとずれ」
ついに最終回!
エミリー、どんな物語を書いたのか?


アニメ情報局 新作・人気アニメを徹底分析!

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「風の少女エミリー」 第24話「残されたもの」

アニメ「風の少女エミリー」レビュー。
「風の少女エミリー」のあらすじ(オリジナル部分)と、アニメと原作の違いをあげていきます。


<アニメ>
・エミリー、カーペンター先生の授業に出くわす
・エミリー、高校入学してからカーペンター先生に会う描写はここが最初
<原作>
・エミリー、高校通学中・卒業後も、自分の作品の批評をしてもらうため、カーペンター先生に会っていた
・カーペンター先生、エミリー高校通学中に目が悪くなったため、詩の批評のみになる

<アニメ>
・エミリー「このところ落選続きですから。
 最近、ひらめきもやってこないんです」
<原作>
・エミリー、カーペンター先生に批評をしてもらっている間は、詩・短編を書き続けており、作品は採用され始めていた

<アニメ>
・カーペンター先生「君たちのいたころはおもしろい子がたくさんいたものだがね、今はなかなか」
<原作>
・エミリー・イルゼ・テディ・ペリー、校内を復活させるようなインスピレーションで力づけていた四人だった

・郵便局員「テディ・ケントはずいぶんご活躍だね。
 『パリの画壇に颯爽(さっそう)と登場した若き天才』」

<アニメ>
・エミリー「『おもしろく拝見しましたが、採用を見送らせていただきました』。
 この文章何度見たかしら」
<原作>

ほんのわずかなほめ言葉で返ってくるのを、エミリーは「けれども」つき断りと呼んで、ちゃんと印刷してある紙切れよりもっと憎んだ。
失望の涙は抑えても抑えきらなかった。
けれども時がたつにつれてそれにも慣れてきた。
それほど気にしなくなった。
編集局からの紙切れにマレー一族特有の目をちらりとくれて言った。
「わたしは必ず成功してみせる」
そして実際のところ彼女はただの一度でもこのことを疑わなかった。
下の、深い、下のところで何かが彼女に必ず時が来るといっていた。
それゆえに、彼女は拒絶の手紙が来るたびに、あたかも鞭のひとしごきに遭ったように、一分間はひるんだが、また座りなおして、そして──新しい物語を書いた。


エミリーはのぼる」より

<アニメ>
・イルゼ、エミリーへの手紙
 「こないだね、授業で舞台に立ったの」
 「忙しそうだからわたしのほうからシャーロット・タウンまで、(ペリーに)会いに行ったのよ」
 「テディとはどうしてる?
 シャーロット・タウンでも、モントリオールでも、テディのことは話題になってます。
 『新進気鋭の天才画家』だって。すごい成功よね」
<原作>
・イルゼ、モントリオール滞在中には、ペリーに会いにシャーロット・タウンに行っていない
・エミリー、テディとは文通していた
・イルゼ・テディ、モントリオールの別々の学校に通っていたので、お互いによく会っていた

<アニメ>
・エミリー「わたしももう大人ですから」←このキャラデザインでは、大人に見えないんけど…
・ジミー「ミルクティーは、卒業かな」
<原作>
・「もうケンブリック茶とは、お別れだ」(エミリーの日記より)
・本当の紅茶を飲む=成人、ということらしい

・ローラ「エミリー、わたしも知りたいわ。
 あなたがニュームーンに戻って書いた小説を、わたしまだ一度も読んでいないわ」
・エリザベス「空想の世界が、もうエミリーには必要なくなったということです」

<アニメ>
・カーペンター先生、授業中に倒れる
・カーペンター先生「大事をとって少しの間、学校は休ませてもらうがね」
・季節は冬の始まりのころ
<原作>
・カーペンター先生、エミリーが高校に通っている時から、リューマチで学校を休むことがあった
・カーペンター先生、妻の葬儀の後でめっきり弱った
・素人(しろうと)看護師のルイザ・ドラモンドが看病に来る
・季節は春

・エミリー、イルゼへの手紙
 「テディのことは、こちらでも話題になっています。
 『新進気鋭の若き天才』。
 わたしたちも鼻が高いわよね」
・エミリー「きのう小説を投稿しました。
 わたしの今できることを精一杯書いた小説です。
 もしまた採用されなかったら、もうなにを書いたらいいのか…」
・カーペンター先生「君はまだ気付いてないのかね、ひらめきはやってなどこないということに。
 ひらめきは君自身の中にある。自分の内面を見つめろ。
 君は光そのものなんだよ、エミリー・バード・スター」
・イルゼ「テディが婚約したって、ほんとなの? 相手は有名な画家の娘だとか」
・エミリー、「テディが婚約?」にショックを受け失望の家へ

<アニメ>
・ジミー、エミリーを探しに
・ジミー「エミリー、カーペンターの容態が急変した。
 カーペンターの病気は、とても重いんだよ。
 エミリー、残念だけど」
・エリザベス、ローラが付き添いに
・エミリー「先生まで失ってしまったら、わたし、どうしたらいいの」
・エリザベス「エミリー、人にはそれぞれ天命というものがあります。
 フランシス・カーペンターにとって、死は友なのです」
<原作>
・エリザベス、午前2時にエミリーを起こしに
・エリザベス「臨終だよ。
 バーンリ先生が朝まではもたないとおっしゃるんだよ」
・エリザベス、ルイザが付き添いに
・エリザベス「年をとって疲れてるよ。もう奥さんも死んでしまったしさ──
 来年は学校もクビになるんだよ。本当にさびしい老年だもの。
 死ぬことが最上の友なんだよ」
・エミリー(泣きじゃくる)「わたしは自分のことを考えているのよ」

・カーペンター先生「エミリー、詩を詠(よ)んでくれないか。君の詩が、聞きたいんだ」
・エミリー、詩を詠む

<アニメ>
・カーペンター先生「窓を、開けてくれ」
<原作>
・カーペンター先生「戸を開けて──戸を開けてくれ」

カーペンター先生、息を引き取る
<アニメ>
・目から一筋の涙が
<原作>
・エミリーにウインクしようとしたが、できなかった
・言葉の終わりに、いたずらっぽい笑いが残った?
・意地の悪いカーペンター先生は笑いながら、「ボーテン(傍点のこと)」とかいうことを最後の言葉として死んだ(ルイザ談)


ちょっと余談(ネタバレかも?)

今回の「風の少女エミリー」は半分オリジナル、半分原作どおりといった感じだったので、いつもと形式を変えてみました。
というより、いつもどおりにまとめるのがもう限界、というのが真相だったりして。

今回の「風の少女エミリー」から、原作「エミリーの求めるもの」がベースになっています。

今回の「風の少女エミリー」で、エミリーは「シュルーズベリーから戻ってきて、もうすぐ二度目の冬がやってきます」とイルゼに手紙を書いています。
「風の少女エミリー」ではエミリーの年齢がよく分からないのですが、原作では、エミリーは14歳の秋から17歳の春までの3年間、シュルーズベリー高校に通っているので(エミリーはのぼる)、原作どおりなら、今回の「風の少女エミリー」のエミリーは18歳と思われます。
原作では、カーペンター先生が亡くなったのは、エミリーが18歳になった直後の6月と思われます。
(「6月の百合の香りが忍び寄った」とあるので)
ちなみに原作では、エミリーの誕生日は5月19日。

しかし、特に高校卒業後の「風の少女エミリー」のエミリー、イルゼ、テディ、ペリーは、年齢と体の成長があっていませんね。
第23話「はなれてゆく心」のレビューを検索していた時に読んだ「テディとケント夫人、見送りにきたケント夫人のほうが背が高いのはおかしい」、といった内容のブログ記事(掲示板の書き込みだったかも)には激しく同意。
原作では、エミリーが14歳の時、日記の中でケント夫人のことを

ミセス・ケントは小柄な人だ──
背は私ぐらいで、物静かな内気な人だ。


エミリーはのぼる」より

と書いているので、ケント夫人の背はそれほど高くないはず。
また原作通りだと、ケント夫人が見送りにきた時、テディは18歳くらいなので(テディはエミリーより少し年上と思われる)、テディがケント夫人より背が低い、というのはありえない構図。
主役キャラの身長だけを見ても、年齢と体格があっておらず、違和感があります。
(原作では、エミリーは「スター家の人たちって、みんな背が高いんです」と言っているので、エミリーは当時の女性の中では背が高かったようだし)

またはっきりした知識ではないのですが、当時の17,18歳くらいの女性は、もう髪をアップにしているはずなので、ずっと髪を下ろしているエミリーや、おかっぱのままのイルゼにもかなり違和感があります。
…えーっと、当時の女性は髪を切らなかったのでは?
でも「英國戀物語エマ 第二幕」でウィリアムの母が髪をばっさり切っていて、時代的には多分「エマ」のほうが「風の少女エミリー」より前だから…、うーん、どうなんだろう。

「風の少女エミリー」ではカットされていますが、原作ではエミリーは12歳の時、「お恵みにあずかるより、自活すること」を望んでおり、エリザベスに「(高校の)入学試験の勉強をさせてください。そのために使ったお金は、あとですっかり返しますから」と話しています。
その言葉どおり、高校卒業後のエミリーは、高校の学費返済のために一生懸命詩や短編を創作し、自分の作品の原稿料だけで学費を返済しました。
どんな状況の時でも、学費返済が終わるまでは書くことをやめませんでした。
(学費返済後は、いろいろあり書くのを中断している時もあります。
詳しいことは「エミリーの求めるもの」をお読みください)
学費を返済し終わったのが19歳の夏なので、高校在学中を含めて、約4年で返済したことになります。
フィクションなので現実ではこんなに物事がうまくいくはずはないのですが、書くことに対するあくなき執念を感じます。
それに対し「風の少女エミリー」では、作品がまったく採用されないため、エミリーは簡単に「ひらめきがこない」と言ったり、テディとのぎくしゃくした関係に悩んでスランプになってしまい、「才能がないから」と書き続けるのをあきらめようとしているようにみえます。
「あんたの情熱はその程度か!」と喝を入れたくなりますね。
第23話「はなれてゆく心」でも触れましたが、簡単に書くことをあきらめようとしている「風の少女エミリー」のエミリーは、考えが甘いと言わざるを得ないような。


次回 第25話「雪はいま、とけゆく」
エミリー、どん底です


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